いつ起こるのか分からない災害リスクも、レバレッジを効かせた時に影響します。それは、物件の価格に比例して、修繕の費用も高くなる傾向があるため、支出が増えてしまうためです。災害リスクを避けるためには、損害保険への加入や、事前に災害が起きにくいエリアを選定するなどの対策が必要です。
借入金のレバレッジ効果とそのリスクとは?
【この記事の著者】 江黒公認会計士事務所 公認会計士 江黒 崇史
http://www.eguro-cpa.com/
ビジネスにおいては、しばしば「レバレッジを使おう」、「レバレッジを効かせよう」という言葉が使われます。
これは、ビジネスを伸ばすための借入で資金を調達して成長することを指します。
借入金を「てこ」に見立ててビジネスを持ち上げるイメージです。
レバレッジ効果なら1株当たり資産価値が増える
レバレッジ効果とは、簡単にいうと、「少ない自己資金でも、借入による資金調達でビジネスをまわすことで、大きなリターンを得られること」となります。
では、自己資本だけでビジネスをするのと、借入を実行してビジネスをするのとでは、どれくらい差があるのでしょうか?
そこに、どのようなレバレッジ効果が生まれるのでしょうか?
資産100は毎年10%の利益を生むので10が利益剰余分金となる。
5年後は10×5ヶ月=50の利益剰余金が積み上がる。
資産100は毎年10%の利益を生むので10が利益剰余金となる。
今回は借入に対して2%の金利を払うので80×2%=1.6が毎年の支払い利息
資産100に対して10%のリターンが「10」あり、そこに1.6の支払い利息が生じるため
毎年8.4の利益剰余金が発生する。
5年後は8.4×5ヶ月=42の利益剰余金が積み上がる。
このように、自己資本のみで全額投資するよりも借入を用いた方が、資本金に対して自己資本分は増え、結果として1株当たり資産価値も増えることになるのです。
レバレッジ効果のリスクを検証する
1.借入を返済できないリスク
当然、借入をしてのビジネスなので借入の返済義務が生じます。
もしも返済できない場合には、倒産リスクに直面します。
2.財務レバレッジが逆ザヤになるリスク
「資産からのリターン率 < レバレッジのリスクを解説 借入による金利率(投資資産と借入の金額が同等の場合)」
借入による金利負担を考慮しても、なおそれ以上にリターンが見込める投資だからこそ借入をすることでレバレッジ効果が生まれるのですから、どのような資産へ投資をするのか、どのような条件で借入をするのか、について慎重に考えて投資と借入を実行することが大切です。
iFreeレバレッジNASDAQ100の評価・リスク【どこで買うべき?】
大和アセットマネジメント公式サイトより引用
基準日 | NASDAQ100 | 当ファンド |
---|---|---|
1日目 | 100+10% =110 | 100+20% =120 |
2日目 | 110-9.09% =100 | レバレッジのリスクを解説 120-18.18% =98.18 |
3日目 | 100-10% =90 | 98-20% =78.54 |
4日目 | 90+11.11% =100 | 78.54+22.22% =95.99 |
iFreeレバレッジNASDAQ100を使った積立投資
大和アセットマネジメントが提案している投資方法に「 ツミレバ 」というものがあります。これは、積立投資にレバレッジ型の投資信託を用いる投資方法です。レバレッジとは、先物取引などを使って、少ないお金で大きな金額の取引をすることをいいます。
さきほど、上昇と下落を繰り返すと価格が押し下げられていく、というデメリットをご紹介しました。
しかし、NASDAQ100指数はかなりパフォーマンスが良いため、積立投資のような長期にわたる資産運用でも、問題なく大きなリターンを期待できるのでは?
というのが「ツミレバ」の考え方です。
大和アセットマネジメント公式サイトより引用
画像に「レバレッジ2倍とレバレッジなしの差は約3.レバレッジのリスクを解説 4倍で2倍以上」との記載がありますが、これは逆の場合にも言えることで下落局面が続くと大きなリスクを負うことになります。2020年2月から3月にかけてのコロナショック時、最大下落率が 50.4% であったように、かなり値動きが激しい投資信託であることに注意が必要です。
レバナスとは?【リスクと注意点】
レバナスとは、NASDAQ100指数にレバレッジをかけて運用される銘柄のことです。 レバ レッジをかける対象が ナス ダック100指数なので、レバナスと呼ばれています。さまざまなリスクや注意点があります。
iFreeレバレッジNASDAQ100の場合、日々の値動きがNASDAQ100指数の2倍程度となるように運用され、下落局面では 大きなリスク を負うこととなります。
(iFreeレバレッジNASDAQ100を使った積立投資で解説)
また、横ばいの相場では 価格が押し下げられていく ことにも注意が必要です。
(概要(評価・手数料など)で解説)
レバナスのようなレバレッジ型の金融商品は、「先物取引」を使って運用されます。先物取引とは、将来の売買を約束する取引のことで、 特有のコスト がかかります。最終的に負担することになるのは投資家です。
また、先物取引には期限があり、これを乗り換えるときに リスクが発生 することにも注意しなければなりません。これは先物価格が決済期間ごとに異なるためです。
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