FXとは

ローソク足の見方とは

ローソク足の見方とは
© Reuters.

後場に注目すべき3つのポイント~急伸後の反動安こなす強い動き、ただ楽観シナリオ再考を迫る要因も

外国為替 2022年05月31日 12:30

後場に注目すべき3つのポイント~急伸後の反動安こなす強い動き、ただ楽観シナリオ再考を迫る要因も

© Reuters.

・日経平均は3日続伸、急伸後の反動安こなす強い動き、ただ楽観シナリオ再考を迫る要因も
・ドル・円はしっかり、月末のドル需要で
・値上がり寄与トップはアドバンテスト (TYO: 6857 )、同2位がTDK (TYO: 6762 )

前日の米株式市場はメモリアル・デーの祝日で休場。
一方、欧州市場ではドイツDAXやイギリスFTSE100、フランスCAC40など主要株価指数が揃って堅調に推移した。
前日に600円近くと大幅に上昇した日経平均は51.34円安と小幅反落でスタート。
欧州株高を好感して一時27463.33円(93.90円高)と上昇に転じる場面があったが、時間外取引のNYダウ先物が下落に転じたこともあり失速。 ローソク足の見方とは
欧州の対ロ追加制裁を背景とした原油高による実体経済への影響懸念も重石となり、一時は27250.70円(118.73円安)まで下落。
一方でナスダック100先物の堅調推移や為替の円安進行が投資家心理を下支えし、日経平均は下げ渋ると前引けにかけて再びプラス圏に浮上した。

個別では、原油高を追い風にINPEX (TYO: ローソク足の見方とは 1605 )が5%高で、三井物産 (TYO: 8031 )も高い。 ローソク足の見方とは
東証プライム売買代金上位ではレーザーテック (TYO: 6920 )やダブル・スコープ (TYO: 6619 )が大きく上昇。
米長期金利の上昇を受けて東京海上 (TYO: 8766 )やMS&AD (TYO: 8725 )も買い優勢。
円安進行を手掛かりにSUBARU (TYO: 7270 )が4%高。
フジクラ (TYO: 5803 )はカバレッジ開始、ミネベア (TYO: 6479 )はレーティング格上げで大幅高。
パイオラックス (TYO: 5988 )は配当計画の大幅引き上げが引き続き好感され、連日で急伸。
国民皆歯科検診の導入検討の報道を受けて松風 (TYO: 7979 )が東証プライム値上がり率トップとなった。
ほか、ニトリHD (TYO: 9843 )や良品計画 (TYO: 7453 )、ライオン (TYO: 4912 )、東洋水産 (TYO: 2875 )などが高い。

一方、川崎汽船 (TYO: 9107 )や商船三井 (TYO: 9104 )など海運株が前日に続き軟調。
ベイカレント (TYO: 6532 )やSHIFT (TYO: 3697 )などのグロース(成長)株は前日の急伸の反動で下落。
レーティング格下げを受けてDMG森精機 (TYO: 6141 )や住友電工 (TYO: 5802 )が大きく下落。

前場の日経平均は朝方にプラス転換した矢先に下落したかと思いきや、前引けにかけて再び上昇に転じるなど一進一退の展開。
しかし、前日の急伸後を踏まえれば底堅い以上に強いと評価できる。
先週末にかけて連日で上昇した米国市場が、連休明けの今晩も上昇基調を維持できるかを見極めたい思惑もあり、模様眺めムードが支配的になるのは致し方のないところ。
こうした中、前日の上昇分をしっかりと保持していることは好印象で、今晩の米国市場次第では、短期的には200日移動平均線が位置する28000円近辺に向けた動きも期待できそうだ。

前日に発表されたドイツの5月の消費者物価指数(CPI)は前年比で+7.9%と予想(+7.6%)を上回った。
前月比でも+0.9%と予想(+0.6%)を大きく超過し、過去最高を記録。
これを受けて、欧州中央銀行(ECB)による早期の金融引き締め観測が高まり、前日の欧州市場では債券価格が大きく下落(利回りは大幅上昇)した。

また、欧州連合(EU)は30日にロシア産石油の一部禁輸で合意。
追加制裁の発動後ただちに3分の2の輸入が止まり、年内には90%以上になるという。
これを受けて、原油先物相場は大幅に上昇。
北海ブレント原油先物価格(7月限)は30日に1バレル=120ドルを上回り、終値で3月8日以来の高値121.67ドルを付けた。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート、7月物)も1バレル=117ドル台後半と、先週末の115ドルから上伸している。

東京時間の本稿執筆時点での米10年債利回りは2.83%と、先週末の2.74%からは大きく上昇しているものの、5月6日に付けた3.14%にはまだ距離がある。
また、薄商いながらも、同時点における時間外取引のナスダック100先物は堅調に推移している。
こうした背景から、まだ楽観的な見方が完全に萎んだわけではなさそうだが、前日まで抱いていた程の楽観的な見方を維持することには危うさが伴う。
短期的にはグロース株にリバウンド妙味があるとの見方は維持するが、値幅が出たら早い段階で利益を確定するなど細やかなケアは依然として必要そうだ。

後場の日経平均は前日終値を挟んだ一進一退が続きそうだ。
手掛かり材料難のなか、時間外取引の米株価指数先物やアジア市況を睨んだ展開となろうが、どちらも現状は小動きで方向感に乏しい。
今晩の米国市場の動きを見極めたい思惑もあり、後場の東京市場は模様眺めムードがより支配的になりそうだ。

31日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、127円半ばから128円前半に水準を切り上げた。
月末に伴う国内勢のドル需要が高まり、ドルは他の主要通貨に対して買いが優勢に。
一方、株高を受けた円売りが欧州やオセアニアの主要通貨を支えた。

直上レジスタンス突破なるか 仮想通貨チャート分析:ビットコイン・イーサ・XRP(リップル)

直上レジスタンス突破なるか 仮想通貨チャート分析:ビットコイン・イーサ・XRP(リップル)

直上レジスタンス突破なるか 仮想通貨チャート分析:ビットコイン・イーサ・XRP(リップル)


BTC/USDT daily chart. Source: TradingView

ETH/USDT

直上レジスタンス突破なるか 仮想通貨チャート分析:ビットコイン・イーサ・XRP(リップル)


ETH/USDT daily chart. Source: TradingView

XRP/USDT

直上レジスタンス突破なるか 仮想通貨チャート分析:ビットコイン・イーサ・XRP(リップル)


XRP/USDT daily chart. Source: TradingView

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる