自動売買注文の注意事項
■自動売買の新規注文
カウンター(「カウンター」とは、最初の新規注文に対する決済注文約定後、「当該決済注文の取引価格からあらかじめ指定した値幅に取引手数料を加味した価格」または「あらかじめ指定した価格」により、再度自動で行う新規の指値注文をいいます。以下、同様。)およびフォロー(「フォロー」とは、最初の新規注文に対する決済注文約定後、当該決済注文の約定価格からあらかじめ指定した値幅に発注時のスプレッドを加味した価格」により再度自動で行う新規の逆指値注文をいいます。
- カウンター(次の新規注文)の指定価格が当社価格を下回っていた場合(通常)
利確幅による売り指値の決済注文(110円=建玉価格109円+利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格110円-カウンター値50pips)が発注されます。
※手数料は考慮しておりません。
- フォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を上回っていた場合(通常)
利確幅による売り指値の決済注文(110円=建玉価格109円+利確幅100pips)が約定後、フォローによる新規逆指値注文(110.51円=約定価格110円+スプレッド「1pipsとする」+フォロー値50pips)が発注されます。
※手数料は考慮しておりません。
- 新規注文の価格が当社価格を挟んでいた場合(通常)
利確幅による売り指値の決済注文(110円=建玉価格109円+利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格110円-カウンター値50pips)、フォロー値による新規逆指値注文(110.51円=約定価格110円+スプレッド「1pipsとする」+フォロー値50pips)が発注されます。
※手数料は考慮しておりません。
- カウンター(次の新規注文)の指定価格が当社価格を上回っていた場合(通常)
利確幅による買い指値の決済注文(109円=建玉価格110円-利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格109円+カウンター値50pips)が発注されます。
※手数料は考慮しておりません。
- フォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を下回っていた場合(通常)
利確幅による買い指値の決済注文(109円=建玉価格110円-利確幅100pips)が約定後、フォローによる新規売り逆指値注文(108.49円=取引価格109円-スプレッド「1pipsとする」-フォロー値50pips)が発注されます。
※手数料は考慮しておりません。
- カウンターとフォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を挟んでいた場合(通常)
利確幅による買い指値の決済注文(109円=建玉価格110円-利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格109円+カウンター値50pips)、フォローによる新規逆指値注文(108.49円=約定価格109円-スプレッド「1pipsとする」-フォロー値50pips)が発注されます。
※手数料は考慮しておりません。
■「自動売買」、「決済注文の同時発注設定をしているマニュアル注文」の決済注文
- 新規注文約定後、決済の売り指値注文発注時に当社価格が指定価格を上回っていた場合、決済注文は指定価格で約定します(当社価格よりも不利に約定します)。また、新規注文約定後、決済の売り逆指値注文発注時に当社価格が指定価格を下回った場合、決済注文は注文受信時の当社価格で約定します。
- 価格が109円に下がった後すぐ111円まで上がる場合
109円の新規買い注文が約定後、利確幅による売り指値の決済注文(110円=取引価格109円+利確幅100pips)、損切幅による売り逆指値の決済注文(107.99円=取引価格109円-スプレッド「1pipsとする」-損切幅100pips)を発注する際に、当社価格(111円)が既に売り指値決済注文の指定価格(110円)を上回っているため、当社価格(111円)より不利な価格、売り指値決済注文の指定価格(110円)で約定します。
※手数料は考慮しておりません。 - 価格が一気に107.50円まで下落する場合
109円の新規注文が約定後、利確幅による売り指値の決済注文(110円=取引価格109円+利確幅100pips)、損切幅による売り逆指値の決済注文(107.99円=約定価格109円-スプレッド「1pipsとする」-損切幅100pips)を発注する際に、当社価格(107.50円)が既に売り逆指値決済注文の指定価格(107.99円)を下回っているため、売り逆指値決済注文の指定価格(107.99円)より不利な価格、決済注文受信時の当社価格(107.50円)で約定します。※手数料は考慮しておりません。
- 新規注文約定後、決済の買い指値注文発注時に当社価格が指定価格を下回っていた場合、決済注文は指定価格で約定します(当社価格よりも不利に約定します)。また、新規注文約定後、決済の買い逆指値注文発注時に当社価格が指定価格を上回っていた場合、決済注文は注文受信時の当社価格で約定します。
- 価格が110円に上がった後すぐ108円まで下がる場合
110円の新規売り注文が約定後、利確幅による買い指値の決済注文(109円=取引価格110円-利確幅100pips)、損切幅による買い逆指値の決済注文(111.01円=約定価格110円+スプレッド「1pipsとする」+損切幅100pips)を発注する際に、当社価格(108円)が既に買い指値決済注文の指定価格(109円)を下回っているため、当社価格(108円)より不利な価格、買い指値決済注文の指定価格(109円)で約定します。
※手数料は考慮しておりません。 - 価格が一気に111.5ドルまで上がる場合
110円の新規売り注文が約定後、利確幅による買い指値の決済注文(109円=取引価格110円-利確幅100pips)、損切幅による買い逆指値の決済注文(111.01円=約定価格110円+スプレッド「1pipsとする」+損切幅100pips)を発注する際に、当社価格(111.50円)が既に買い逆指値決済注文の指定価格(111.01円)を上回っているため、買い逆指値決済注文の指定価格(111.01円)より不利な価格、決済注文受信時の当社価格(111.50円)で約定します。
※手数料は考慮しておりません。
■決済直後相場が乱高下するイレギュラーな場合は、自動売買による次の新規注文は下記ルールに則り、注文の処理を行います。
- 発注時に、カウンターにより発注される買い指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を上回っていた場合
詳しく見る - 発注時に、フォローにより発注される買い逆指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を下回っていた場合
詳しく見る
- 発注時に、カウンターにより発注される売り指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を下回っていた場合
詳しく見る - 発注時に、フォローにより発注される売り逆指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を上回っていた場合
詳しく見る
- 発注時に、カウンターにより発注される買い指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を上回っていた場合、システムが自動的に当該指値注文を逆指値注文に変更し、発注します。
※指定価格に変更はございません。
※カウンターとフォローを両方設定していた場合、フォローの逆指値注文は発注されません。
- カウンター(次の新規注文)の指定価格が当社価格を上回っていた場合
価格が109円から110円に上がった後、すぐ109円まで下落する
利確幅による売り指値の決済注文(110円=建玉価格109円+利確幅100pips)注文と同時に行う重要な損切り設定 が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格110円-カウンター値50pips)を発注する際に、指定価格(109.50円)が既に当社価格(109円)を上回っているため、システムが自動的に指値注文を逆指値注文へ変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
- カウンターとフォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を上回っていた場合
価格が109円から110円に上がった後、すぐ109円まで下落する
利確幅による売り指値の決済注文(110円=建玉価格109円+利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格110円-カウンター値50pips)、フォローによる新規逆指値注文(110.51円=約定価格110円+スプレッド「1pipsとする」+フォロー値50pips)を発注する際に、新規指値注文の指定価格(109.50円)、新規逆指値注文の指定価格(110.51円)が既に当社価格(109円)を上回っているため、システムが自動的にフォローによる新規逆指値注文(110.51円)は発注せず、カウンターによる新規指値注文(109.50円)を逆指値注文へ変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
- 発注時に、フォローにより発注される買い逆指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を下回っていた場合、システムが自動的に当該逆指値注文を指値注文に変更し、発注します。
※指定価格は変更されません。
※カウンターとフォローを両方設定していた場合、カウンターの指値注文は発注されません。
- フォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を下回っていた場合
価格が109円から一気に111円まで上がる
利確幅による売り指値の決済注文(110円=建玉価格109円+利確幅100pips)が約定後、フォローによる新規逆指値注文(110.51円=約定価格110円+スプレッド「1pipsとする」+フォロー値50pips)を発注する際に、指定価格(110.51円)が既に当社価格(111円)を下回っているため、システムが自動的に逆指値注文を指値注文へ変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
- カウンターとフォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を下回っていた場合
価格が109円から一気に111円まで上がる
利確幅による売り指値の決済注文(110円=建玉価格109円+利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格110円-カウンター値50pips)、フォローによる新規逆指値注文(110.51円=約定価格110円+スプレッド「1pipsとする」+フォロー値50pips)が発注時に、新規指値注文の指定価格(109.50円)、新規逆指値注文の指定価格(110.51円)が既に当社価格(111円)を下回っているため、システムが自動的にカウンターによる新規指値注文は発注せず、フォローによる新規逆指値注文を指値注文に変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
-
注文と同時に行う重要な損切り設定
- 発注時に、カウンターにより発注される売り指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を下回っていた場合、システムが自動的に当該指値注文を逆指値注文に変更し、発注します。
※カウンターとフォローを両方設定していた場合、フォローの逆指値注文は発注されません。
- カウンター(次の新規注文)の指定価格が当社価格を下回っていた場合
価格が110円から109円に下がった後、すぐ110円まで上昇する
利確幅による買い指値の決済注文(109円=建玉価格110円-利確幅100pips)注文と同時に行う重要な損切り設定 が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格109円+カウンター値50pips)を発注する際に、新規指値注文の価格(109.50円)が既に当社価格(110円)を下回っているため、システムが自動的に指値注文を逆指値注文へ変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
- カウンターとフォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を下回っていた場合
価格が110円から109円に下がった後、すぐ110円まで上昇する
利確幅による買い指値の決済注文(109円=建玉価格110円-利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格109円+カウンター値50pips)、フォローによる新規逆指値注文(108.49円=約定価格109円-スプレッド「1pipsとする」-フォロー値50pips)が発注時に、新規指値注文の指定価格(109.50円)、新規逆指値注文の指定価格(108.49円)が既に当社価格(110円)を下回っているため、システムが自動的にフォローによる新規逆指値注文は発注せず、カウンターによる新規指値注文を逆指値注文へ変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
- 発注時に、フォローにより発注される売り逆指値注文の指定価格と当社価格を比較し、指定価格が当社価格を上回っていた場合、システムが自動的に当該逆指値注文を指値注文に変更し、発注します。
※指定価格は変更されません。
※カウンターとフォローを両方設定していた場合、カウンターの指値注文は発注されません。
- フォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を上回っていた場合
価格が110円から一気に108円まで下がる
利確幅による買い指値の決済注文(109円=建玉価格110円-利確幅100pips)が約定後、フォローによる新規売り逆指値注文(108.49円=取引価格109円-スプレッド「1pipsをとする」-フォロー値50pips)を発注する際に、新規逆指値注文の価格(108.49円)が既に当社価格(108円)を上回っているため、システムが自動的に逆指値注文を指値注文へ変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
- カウンターとフォロー(次の新規注文)の指定価格が当社価格を上回っていた場合
価格が110円から一気に108円まで下がる
利確幅による買い指値の決済注文(109円=建玉価格110円-利確幅100pips)が約定後、カウンターによる新規指値注文(109.50円=取引価格109円+カウンター値50pips)、フォローによる新規逆指値注文(108.49円=約定価格109円-スプレッド「1pipsをとする」-フォロー値50pips)が発注時に、新規指値注文の指定価格(109.50円)、新規逆指値注文の指定価格(108.49円)が既に当社価格(108円)を上回っているため、システムが自動的にカウンターによる新規指値注文は発注せず、フォローによる新規逆指値注文を指値注文へ変更し、発注します。
※手数料は考慮しておりません。
自動売買注文の変更・取消について
-
注文と同時に行う重要な損切り設定
- 自動売買注文で発注された注文の変更・取消には制限がございます。
詳しくは操作マニュアルをご覧ください。 - 決済逆指値注を変更する際も発注時のスプレッドが加味されます
- 取引数量、決済後の次の注文のエントリー幅の変更は可能です。
- 建玉数量の一部(5万通貨の建玉のうち1万通貨など)を決済することはできません。
- ※ マニュアル注文で約定した建玉は、決済注文の変更・取消が可能です。
自動売買注文の稼働停止
- 自動売買注文の稼働を停止した際に建玉を保有している場合は、その建玉には自動売買注文で設定している決済注文がそのまま有効となります。なお、手動で成行決済することも可能です。
- 自動売買注文で約定した建玉を手動で決済する場合は、成行注文、指値注文、OCO注文を利用可能です。手動決済すると自動売買注文の連続性が断たれるため、自動売買注文の稼働は停止いたします。
- ※ マニュアル注文で発注した建玉の決済は、指値・逆指値・成行が可能です。
- 以下の場合は自動売買注文が稼働停止いたします。
- 建玉を手動決済した場合
- ロスカットが発生した場合
- ※ 発注エラーとなった場合、再発注はされません。自動売買で成立した建玉を保有している場合は、お客様ご自身で成行決済を行っていただく必要がございます。
注文受付可能幅(プライスリミット)
利益確定 損切り フォロー値 カウンター値 上昇 1pips~ -20pips~ 5pips~ -5pips~ 下降 -5pips~ 注文と同時に行う重要な損切り設定5pips~ ※上記範囲外および基準価格に対し、99%を超える価格の指値・逆指値注文はエラーとなります。
※各設定値の入力上限値は、99999.9または-99999.9となります。
※基準価格は、買いの場合は画面上のAsk(買う価格)、売りの場合は画面上のBid(売る価格)となります。商品の費用・リスクについて
当社ホームページに記載の金融商品へのご投資には、商品ごとに所定の手数料等をご負担いただく場合があります。また、各商品は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります。
当社は各商品の有効証拠金比率が一定水準以下となった場合、全建玉を自動的に強制決済(ロスカット)いたしますが、お取引には預託すべき証拠金以上の取引が可能なため急激な相場変動等によっては、証拠金の額を上回る損失が発生する場合があります。なお、商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、当該商品等の「契約締結前交付書面」、「契約締結時交付書面」および「取引説明書」等をよくお読みいただき、それら内容をご理解の上、ご自身の判断と責任においてお取引を行ってください。商号等/インヴァスト証券株式会社 金融商品取引業者 登録番号/関東財務局長(金商)第26号
加入協会/ 一般社団法人 金融先物取引業協会 日本証券業協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会
当サイトは投資判断の参考となる情報の提供を目的としておりますが、投資の際の最終決定はご自身の責任と判断でなされるようお願いいたします。
当サイトは当社が信頼できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。All Rights Reserved,Copyright(C)INVAST Securities Co.,Ltd.
FXサービス概要
指値注文=利益確定
逆指値注文=損失限定
OCO注文
(例)現在のレートが108円だった場合・・・
IFDOCO注文
トレール注文
必要証拠金
- 決済通貨が円貨の場合: 前営業日取引終了時の当社レート(仲値)×4%
- 決済通貨が外貨の場合: 前営業日取引終了時の当社レート(仲値)×同時点の対外貨/円換算レート(仲値)×4%
スプレッド
1.証拠金規制
レバレッジ判定の内容
証拠金不足発生時の対応
証拠金不足の解消は、次の2つの方法により行うことができます。
-
注文と同時に行う重要な損切り設定
- 証拠金不足額以上の現金をFX口座に振替入金する。
- 保有建玉の全部または一部を決済する。
- ※①②は併用することができます。
- ※法令上、相場変動等により証拠金維持率が100%以上に回復した場合でも、必ず上記方法による証拠金不足の解消が必要です。
証拠金不足が期限までに解消しなかった場合の取扱い
2.ロスカットルール
ロスカットルールの内容
3.Tポイントのみで取引をする場合の注意事項
ネオモバFXアプリのネオモードでは、Tポイントのみ利用したお取引が可能です。Tポイントが必要証拠金として取り扱われるのは注文が約定した数量分に対する必要証拠金のみとなり、その他の保有Tポイントは必要証拠金として計算されません。
そのため、FX口座内が保有Tポイントのみの場合、約定直後に証拠金維持率が100%を下回ったり、証拠金不足が発生しやすい状況になる場合があります。
Tポイント利用時には以下の点にご注意ください。豊富な注文機能と多彩なテクニカルチャート
岡三ネットトレーダー
スマホF「スピード注文」や「板発注」など、豊富な注文機能や多彩なテクニカルチャートを搭載。
いつでもどこでも、先物・OP取引が可能です。
「スピード注文」はタップするだけ!
Tick指値 約定価格からTickや値幅で自在に決済
「スマート自動決済注文」 最短2タップで寄り引け+OCO注文を発注!
見やすいボード画面、板発注も可能!
リアルタイムニュース
多彩なチャート機能
便利な「セット注文」、「一般設定画面」でらくらく取引!
オプション投資家向けに新たに開発したセット注文は、3銘柄を1セットとして同時ウォッチが可能。
同じセットに登場した銘柄の合計デルタを自動計算するなど、リスク管理にも優れた機能を発揮します。
一般設定画面では、注文種別や注文数量、注文増減倍数の変更などを保存することができます。スイングトレード向けおすすめ証券会社5選|重要な7つの指標も解説
移動平均線はその名の通り、価格の推移が移動しながら、一定期間の平均線として描かれるものになります。例えば5日移動平均線を作る場合は、投資対象商品の5日間の終値を合計して日数で割り、5日間の平均値を算出します。そして日付が5日から6日に移った場合は、初日の値を捨てて6日目の値を入れる形で値の入れ替えを行い、次の5日間の平均値を求めて移動させるといった具合です。 また、平均をとる期間によって移動平均線はいくつか設定できます。例えば、短期の移動平均線であれば20日間、長期の移動平均線であれば26週間に設定することで、期間の異なる移動平均線をチャート上に表示できます。
長期の移動平均線と短期の移動平均線を分ける理由は、移動平均線を複数表示させることで、相場の転換点を分析できるからです。
現在の株価が短期、中期、長期それぞれの視点で見たときに上昇傾向なのか下降傾向なのか判断できる移動平均線は、相場の方向が変わるポイントを教えてくれるため、スイングトレードと相性の良いテクニカル指標です。移動平均線は、汎用的なテクニカル指標として多くの投資家に使われています。
移動平均線(いどうへいきんせん)
ある期間における株価の終値の平均を表した折れ線グラフ線のこと。
期間の異なる移動平均線を重ねて関係性を見ることで、大まかな相場の方向性をとらえやすくなっています。トレンドライン
スイングトレードで取引をするのであれば、値動きの転換点を分析して取引タイミングを見極めなくてはなりません。その際、役に立つのが「トレンドライン」です。ここでいう「トレンド」とは、株価が上向き(上昇)か下向き(下降)か、または横ばい(保ち合い)で推移しているか、という株価の大局的な動きのことをいいます。
上昇トレンドとは、チャート上でより高くなっている山と谷の連続的な動き、下降トレンドはより低くなっていく山と谷の連続的な動きのことです。トレンドを把握するためにチャートに引く線を「トレンドライン」と呼び、株価の高値同士あるいは安値同士を結びます。
一般的に、トレンドラインは株価の支持線(サポートライン)、または抵抗線(レジスタンスライン)になるといわれています。それぞれ株価の下値、または上値の目安となる水準を指し、その近辺で押し目買いや戻り待ちの売りが出やすいとされており、売買サインの1つとみなすことが可能です。
例えば上昇トレンドの場合、下値同士を結んだ下値指示ラインに相場がタッチしたタイミングが買いシグナルです。下降トレンドの場合は、高値同士を結んだラインを結んだ線に相場がタッチしたところで、売り時と判断できます。
このようにトレンドラインを巧みに利用することで、相場が反転するタイミングを先読みできるのです。多くのトレーダーが活用している手法であり、トレンドラインは相場の方向性を読む際には欠かせない指標です。
終値とは、ある時間軸で相場が終了したタイミングの価格です。反対に、相場が始まったタイミングの価格は「始値」です。ある期間の値動きは、上の図のようなローソク足と呼ばれる図形で表されます。
始値よりも終値の方が高い場合は株価の上昇を表す「陽線」となり、反対に終値の方が低くなった場合は株価の下落を表す「陰線」となります。例えば、上記のローソク足は始値より終値が高いため、陽線です。陽線と陰線は色分けされて表示されます。
上のチャートのように始値と終値の関係を、色で表現したローソク足が並ぶことで、視覚的に相場の勢いを読み取れるわけです。
スイングトレードにおいては2日~3日、3ヵ月など、さまざまなトレード手法や保有期間があるため、移動平均線と終値を組み合わせて活用することで細かな出来高の確認や大きなトレンドの把握、損切りと利益確定のポイント設定を行うことが可能です。
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)
一目均衡表は「取引に参加する売りの勢力と買いの勢力のバランスが崩れた方向に相場が動く」という考えに基づいて考案された分析手法です。1936年に日本人の細田悟一氏によって、作られました。
- 基準線=(当日を含めた過去26日間の最高値+最安値)÷2
- 転換線=(当日を含めた過去9日間の最高値+最安値)÷2
- 先行スパン1=(転換値÷基準値)を26日先行させて表示
- 先行スパン2=(当日を含めた過去52日間の最高値+最安値)÷2を26日先行させて表示
- 遅行線=当日の終値を26日遅行させて表示
基準線と転換線を用いる場合、基本的には移動平均線と同様の使い方をします。例えば基準線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンド、ローソク足が基準線の上側にあれば強い相場、下側にあれば弱い相場と判断するといった具合です。
また、基準線が上向きの状態で転換線が基準線の下から上に抜けるゴールデンクロスを「好転」といい、買いシグナルになります。逆に基準線が下向きの状態で転換線が基準線の上から下に抜けるデッドクロスを「逆転」といい、これは売りシグナルです。
なお、先行スパン1と先行スパン2の間に挟まれた領域を「雲」(抵抗体)と呼び、抵抗線になったり支持線になったりします。この雲とローソク足の位置を見るだけで相場の動向をチェックすることが可能です。例えば、ローソク足が雲の上にあれば強い相場、下方にあれば弱い相場と判断します。
さらに、遅行線は売り買いのタイミングを計る場合に見ます。遅行線がローソク足を上回った状態を「好転」といい買いシグナル、下回った場合を「逆転」といい、これは売りシグナルです。
一般的なテクニカル指標が価格を主軸に置いているのに対し、一目均衡表は時間分析を主体とする点で異なります。そのため、一目均衡表は取引のタイミングを見計らうのに有効なテクニカル指標です。
線が多く複雑な印象を受けるものの、世界中の投資家から支持を集めています。特に、スイングトレードのように、数日から数週間単位で取引する際に相性が良い指標です。
一目均衡表は、エクセルに5本の線と雲のデータを入れ、チャートを描くことで作成できます。また、例えば岡三証券提供の「岡さんRSS」など、証券会社提供のツールを用いて作成する方法もあります。
水平線は、名前の通りチャートに引かれる水平な線(横線)であり、価格を示すラインです。チャート上にある高値と安値を結ぶことで、投資家が意識している価格帯を見抜くことができます。
- レジスタンスライン(抵抗線)・・・・・・過去の株価の上値同士を結んだ水平線
- サポートライン(支持線)・・・・・・過去の株価の下値同士を結んだ水平線
例えば、レジスタンスライン近くまで値上がりすると、売りが増えて上値が伸び悩む傾向にあり、この位置から下げ始めるパターンが少なくありません。そのため、レジスタンスラインは上値抵抗線ともいうのです。ただし、抵抗線を抜けて上昇した場合は一段の上昇が期待できます。
また、サポートライン近くまで値下がりすると、買いが増えて下げ渋る傾向があり、この位置から反転するパターンが多く見られます。サポートラインを抜けて下落した場合は下げが加速することもあるので注意しなければなりません。
水平線付近の価格帯は多くの投資家が意識しているため、損切りや新規注文が集中しやすい傾向にあります。そのため、水平線は、スイングトレードをはじめとするさまざまな取引手法に活用できる分析方法です。
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは、現在の相場が「売られすぎ」なのか「買われすぎ」なのかを判断する指標です。株価の一定期間の変動幅と終値の関係から、相場の相対的な強弱の勢いを示します。
チャートはインジケータライン=「%K」(Fast)と、シグナルライン=「%D」(Slow)の2本の線で表され、数値は0%から100%の範囲で推移します。%Kラインは相場に対して敏感に動き、%Dは%Kラインよりも動きは遅いですが、より重視されているのは%Dラインです。
一般的に、20~30%で売られすぎ、70~80%で買われすぎと判断されますが、相場の勢いが強い場合は20%、あるいは80%を突破することもあるので一概には言えません。
ストキャスティクスでは2本の線を用いて明確に売買シグナル(売買のタイミングを知らせる合図のこと)が出るので、判断がしやすい指標だと言えるでしょう。
そのため、ストキャスティクスはスイングトレードにおいても、売買のタイミングを見計らう際の心強いテクニカル指標です。ただし、頻繁に売買シグナルが出るため、他のテクニカル分析を併用することをおすすめします。
RSIは相場の「買われすぎ」と「売られすぎ」を判断するテクニカル指標です。売買のバランスを分析するため、ストキャスティクスと似たテクニカル指標と言えます。
ストキャスティクスが2本の線を用いて明確に売買シグナルを出すのに対し、RSIでは売りゾーン・買いゾーンで判断するため、売買を判断する幅が広い点が特徴です。
RSIは、過去一定期間の上げ幅(前日比)の合計を、同じ期間の上げ幅の合計と下げ幅の合計を足した数字で割り、100を掛けて算出できます。そのため、売られすぎ・買われすぎの判断には使えますが、いくら値上がり、または値下がりなのかはRSIでは判断できません。
また、RSIの数値は、50%を中心として0~100%の範囲で推移します。例えば、上昇局面に入ると数値が50%以上で推移し、下降局面に入ると50%以下で推移する仕組みです。一般的に70~80%だと買われすぎ、20~30%以下で売られすぎと判断されます。
上のチャートからも、RSIが70%以上、あるいは30%以下になったタイミングで相場が大きく反転していることがわかります。
RSIは1本のラインで表される非常にわかりやすい指標です。スイングトレードで取引する際に、相場の方向性を読む手掛かりになるでしょう。
なお、RSIは、逆張りのシグナルを見極める際にも利用できます。逆張りとは、相場が反対方向に動くことを予想して、相場の方向とは反対にポジションを持つ取引手法です。
ただし、買われすぎに見えてもさらに上昇するケースや、売られすぎに見えてもさらに下降するケースもあります。そのため、買いゾーン・売りゾーンのトレンドの強さを見極めることが大切です。
スイングトレードにおいて銘柄を選ぶ5つのポイント
- 流動性の高い銘柄を選ぶ
- 投資スタイルに合わせて銘柄を選ぶ
- 銘柄数は3〜5つに絞る
- 上昇トレンドを見て銘柄を選ぶ
- インデックスと異なる値動きをしている銘柄は狙い目
流動性の高い銘柄を選ぶ
流動性が高い銘柄を選ぶ理由は、好きなタイミングで好きなだけ売買できるからです。流動性が低い場合、売買する際に取引できる株数が制限される可能性があります。その場合、自分が買いたい価格や売りたい価格で取引できなくなるため、取引上不利になります。
このような事態を避けるためにも、銘柄の流動性には注意しましょう。流動性が高い銘柄は、取引量が多く信頼度が高い傾向があります。流動性が高い銘柄を選ぶためには、出来高ランキング30位以内に入っている銘柄を選ぶのがおすすめです。
- TOPIX100
- TOPIX Core30
この2銘柄は時価総額が高い上に信用も担保されているため、おすすめの銘柄です。
投資スタイルに合わせて銘柄を選ぶ
スイングトレードは最大数週間ポジションを保有するため、普段忙しくてチャートをこまめにチェックする時間がない方でも、取引しやすい手法です。
スイングトレードのメリットとしては、取引回数が少なく手数料を抑えられるため、デイトレードよりも利益効率が高いことがあげられます。
しかし、大きな値幅を狙える分、1回の取引のリスクが大きいという弱点があります。デイトレードと比較して、取引1回あたりのポジションの保有時間が長いため、リスクコントロールには特に注意しましょう。
銘柄数は3〜5つに絞る
スイングトレードで取引する場合は、3~5つの銘柄に絞るのがおすすめです。投資スタイルや資金量によって銘柄数は異なるものの、投資金額の分散度合いを考慮すると3~5つが適切なラインと言えます。
スイングトレードで取引する場合は、チャートの動きを常時チェックする必要はないものの、ある程度の値動きは把握しておく必要があります。投資する銘柄数を絞る理由は、多くの銘柄に手を出しすぎると、管理しきれないからです。
銘柄を選定する際は、証券会社が提供するスクリーニングツールを使用しましょう。ご自身に合った銘柄を効率的に見つけられます。スイングトレードの場合はテクニカル分析が必要になるため、テクニカル指標を重視して銘柄を選定すると良いでしょう。
上昇トレンドを見て銘柄を選ぶ
チャートを見て上昇トレンドになっている銘柄を選ぶと、取引の勝率を上げることにつながります。具体的には、以下の点に着目して銘柄を選ぶと良いでしょう。
- 25日移動平均線が上向き
- 株価が25日移動平均線よりも上にある
この2つの条件を満たした銘柄を選択することで、成長する銘柄を選択できる可能性が高まります。もちろん、確実に成長する銘柄を当てることはできませんが、目利きの判断基準として十分に利用できます。スイングトレードで利益を上げるためには、中長期的な目線で成長性がある銘柄を、見極めることが大切です。
インデックスと異なる値動きをしている銘柄は狙い目
インデックスとは、日経平均株価・TOPIXなどの市場の目安になる銘柄群のことです。インデックスと異なる値動きをしている銘柄は、後々インデックスに沿うように値動きをする場合が多くあります。
なぜなら、インデックスは市場の流れを代表する指標であるため、個別銘柄は多かれ少なかれインデックスの影響を受けているからです。何らかの要因でインデックスから離れた動きをしていても、後になって値動きが修正される可能性が高いです。
そのため、インデックスからずれている銘柄は、近い未来の値動きの方向が比較的読みやすくなります。スイングトレードで株式取引をするのであれば、インデックスとの差異に目を向けると、掘り出し物の銘柄が見つけられるでしょう。
スイングトレードに向いている証券会社の特徴
取引を始めるのであれば、スイングトレードに向いている証券会社で投資デビューをしましょう。ここでは、スイングトレードに向いている証券会社の特徴を3つ紹介します。
- 取引ツールの機能が高い
- 指値注文や逆指値注文などリスク管理に長けた注文方法に対応している
- 手数料が低い
取引ツールの機能が高い
スイングトレードで利益を出すためには、テクニカル分析が必須です。そのため、複雑な分析に対応できる取引ツールを提供している証券会社で、取引することをおすすめします。
高度なテクニカル分析をするためには、テクニカル指標を複数表示させます。複数の指標を表示するとチャート画面上が煩雑になるため、チャートが見やすく工夫されている取引ツールは便利です。
また、操作面でも直感的に理解できるようなデザインの取引ツールは使いやすいです。機能が高い取引ツールをまとめると、以下の3点に集約されます。
- テクニカル分析の指標や機能が豊富
- 見やすいチャート画面
- 直感的に操作できるデザイン
指値注文や逆指値注文などリスク管理に長けた注文方法に対応している
スイングトレードをする上でリスク管理は欠かせません。リスクを管理するには、指値注文や逆指値注文などの予約注文を活用しましょう。
- 指値注文・・・・・・利益確定する価格を予約しておく注文方法
- 逆指値注文・・・・・・損切りする価格を予約しておく注文方法
例えば、買いポジションを持っている場合、現在のレートよりも上昇しているタイミングで売れば利益が残ります。反対に下落しているタイミングで売ると、損失が確定します。
スイングトレードは1日中相場を監視する取引手法ではありません。そのため、価格が大きく変動したときに、自動で資産を守るための予約注文を活用する必要があります。
だからこそ、指値注文と逆指値注文を利用しない手はありません。これら2つの予約注文のメリットは、チャートを監視していなくても自動的に約定してくれる点です。
相場を見ていないときに大幅な下落が起きても、逆指値注文を入れておけば損失額を抑えられます。スイングトレードのように画面に張り付かずに取引する取引の場合、逆指値注文によるリスクヘッジは欠かせません。
手数料が低い
取引手数料が小さな証券会社を利用することで、株取引にかかるコストを削減できます。スイングトレードはスキャルピングなどと比較すると取引回数が少ないものの、長期投資よりは回数が多いです。
手数料を安く抑えるためには、1日の約定代金で手数料が決まるプランを利用すると良いでしょう。投資を始めたばかりの段階では取引額が大きくならないため、約定代金も小さくなる傾向があります。スイングトレードで株式投資を始めることを検討している方は、取引回数ではなく約定代金で手数料が決まるプランを選ぶのがおすすめです。
FX用語集|初心者がおさえておきたい用語一覧
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
詳しくみる
関連記事
コメント