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投資はいくらから始めれば良いか

投資はいくらから始めれば良いか
「つみたてNISA」で購入できる金額は年間40万円までですが、非課税期間が20年間あります。「でも、60歳から20年間積み立てると80歳になってしまう。そんなの意味があるの?」という疑問も当然湧いてきます。

投資はいくらから始めれば良いか

亮平さん:つみたてNISAについてだいぶ理解が深まったら、毎月の積立額をいくらにするか考えてみようか。

ペンタごん:積立額か~いくらがいいんだろう? 月収の10%を貯蓄する「先取り貯蓄」で月2万円は貯金できるようになったから、それを全額つみたてNISAに回すのはどうかな⁉

亮平さん:ペンタごん、まだ貯金があまり貯まっていなかったよね? まずは生活防衛資金を貯めることが最優先だから、投資に全額回すのは良くないね。

ペンタごん:ガーン! そうだった…でもせっかく学んだつみたてNISAも始めたいんだよ~!

亮平さん:それなら、生活防衛資金を貯めながらつみたてNISAも並行してやってみるといいよ。

大儲けを狙うほど、下落したときの損失も大

ペンタごん:月3,000円かぁ…なんかショボいな。たくさん投資した方が、その分利益も増えるんでしょ?

亮平さん:たしかに投資額を増やすと、それだけ利益も期待できるけど、逆に言うと損失も大きくなってしまう可能性があるんだ。

ペンタごん:なるほど~! 投資額を増やすと大きくプラスになるかもしれないけど、反対に大きくマイナスになる恐れもあるから、最初は小さく始めてみるのが大事なんだね。そうしたら、月3,000円でどの投資信託に投資してみるのがいいのかな?

亮平さん:基本的には、「投資はリスク(値動きの幅)があるからこそリターン(利益)が得られる」という考え方をもとに、商品を選ぶようにしよう。

ペンタごん:リスク許容度ねぇ…たしかに大事だとは思うんだけど、自分がどれくらいの損失まで我慢できるかなんて、実際に投資を始めてみないと分からないんだよなあ。

亮平さん:そういう人は、まずリスクが高い商品から低い商品まで少額投資してみて、値動きを比べながら運用することで、自分のリスク許容度のイメージトレーニングをするのがいいよ。運用を続けているとそれぞれの運用成績に差が出てくるから、高リスクの商品は低リスクの商品と比べてどんな値動きになるかを肌で感じて、投資に慣れることもできるしね。

ペンタごん:お~それはいいアイデアだね!

おすすめの高リスク商品、中リスク商品、低リスク商品

ペンタごん:でもリスクが高い商品から低い商品って、具体的にどれがいいのかな?

亮平さん:僕はこれら3銘柄に月1,000円ずつ積立をしているけど、値動きに違いが出て分かりやすいと思うよ。

高リスク商品は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が人気だね。もしくは米国株のみで運用したいなら、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を選ぶといいよ。

中リスク商品は、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)という株式や債券、REIT(不動産投資信託)などでバランス良く構成されている投資信託がよく選ばれているね。ただ2020年のコロナショックの際、8資産均等型はREITの回復が鈍かったことで全世界株式以上に損失が大きくなった時もあったから注意しよう。

低リスク商品は、三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)がおすすめかな。つみたてNISAでは債券のみで運用する投資信託を選ぶことはできないんだけど、この銘柄は債券が多めの構成になっているので、比較的値動きが安定しているね。

ペンタごん:まずは比較運用でリスクの違いを知るべしだね! ちなみに、リスクの違いが分かってきたら、その後はどうすればいいのかな?

亮平さん:ペンタごんもこの3銘柄で6ヵ月くらい運用してみて、それぞれのリスクの違いがだいたい分かったら、自分のリスク許容度を改めて考えた上で商品や積立額をアレンジしてみるといいよ。

たとえば長期運用を前提として、もっとリスクを取ってみたいと思ったら、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の積立額を増やすのもアリだね。

ペンタごん:よ~し、まずは亮平さんと同じ3銘柄で僕もつみたてNISAを始めてみるぞ!

亮平さん:【図表】に僕がこの3銘柄で2020年の初めから6ヵ月間運用した実績も載せておくから、参考にしてね!

※2020年1~6月までの運用実績をもとに算出 ※運用実績については毎月1日に、各銘柄に月1,000円ずつ積立注文を行った際の損益率を掲載 イラスト:さーつるに

【図表】つみたてNISAのおすすめ3銘柄 ※2020年1~6月までの運用実績をもとに算出
※運用実績については毎月1日に、各銘柄に月1,000円ずつ積立注文を行った際の損益率を掲載
イラスト:さーつるに

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