FXのダブルボトム・ダブルトップの意味!できる過程が大切!
ダブルボトムは相場が下降相場から上昇相場に転換する際に出現しやすいチャートパターンで、逆にダブルトップは相場が上昇相場から下降相場に転換する際に出現しやすいチャートパターンとされています。
しかし、単純にダブルボトム・ダブルトップを見つけたからエントリーするといった感じで、 ダブルトップ&ダブルボトム 丸暗記で相場を行っても安定して稼ぐことは難しい です。
チャートパターンが できる理由や意味をしっかりと理解する ことで、大衆心理を読み解くことができるようになりトレード戦略に役に立てることができます。
3種類のダブルボトムとダブルボトムがある
安値切り上がりのダブルボトム
同じ安値のダブルボトム
ダブルトップ&ダブルボトム
真ん中のパターンはDまで下がり、一度Eまで上昇してFまだ下がりましたが、F(Dと同じ値段)までで下げ止まり、Dより下には下がりませんでした。
安値切り下がりのダブルボトム
ネックラインに注目!
- 安値(高値)切り上がり
- 安値(高値)同じ値段
- 安値(高値)切り下がり
そして、「B」「E」「H」のような起点の事を ネックライン と言います。
基本的にはネックラインに注目をして、 ネックラインをブレイクアウトした後 から仕掛けて行くことでダブルボトム・ダブルトップで仕掛けることができたと考えると良いと思います。
実際のチャートではダマシが多くて勝てない?
これらのチャートを見て分かるように、 綺麗に決まるパターンは意外と少ない ことが多いです。
これは、ダブルボトム・ダブルトップに限ったことでは無いのですが、 チャート分析には必ずダマシになるパターンがある という事を念頭に置いておく必要があります。
結局はどの分析方法を選んでも 先のことを100%当てることはできません ので、いつまでたっても堂々巡りを繰り返してしまうことになります。
当たるか外れるかは重要では無い
大切なことは、先のことを当てることでは無く、 一定の物差しを使ってチャートを分析していくこと で、その中の一つの考え方にチャートパターンがあり、チャートパターンの中の一つにダブルボトム・ダブルトップがあると思ってください。
このような考え方を 損小利大 と言い、損小利大を繰り返して行けば勝率は50%より低くても利益を残すことができます。
そのうえで、ダマシになる前後の動きなどを細かく反省していくと、自分にとって明らかに分が悪い ダマシのパターンが分かってきます ので、その時のエントリーを見送ったりしていくことで、少しずつ無駄打ちを減らして行くことができると思います。
ダブルトップ・ダブルボトムのエントリーとターゲット解説【チャートパターン】
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チャート青色の点線枠をTrend Aとした場合、Trend Aの定義を崩したのがTrend Bの波(ピンク色の点線枠)になります。
Trend Aの安値から高値にフィボナッチを引きます。このフィボナッチ(青色)は上昇目線の戻しを狙う買い勢力。
Trend Bの高値から安値にフィボナッチを引きます。このフィボナッチ(赤色)は下落目線でターゲットとなるフィボナッチ・エクステンション128.2%~161.8%を狙う売り勢力。
ダブルトップとダブルボトムのダマシについて
相場は波を描きながらアップトレンドを形成したり、ダウントレンドを形成していきます。
上図を確認していただくとPattern Aのように高値を更新すれば上昇継続となり、Pattern Bのようにサポートラインをブレイクしていけばダブルトップが完成します。チャートパターンのダブルトップが完成したのは結果であり、パターンの完成が大事なのではなく、相場のどの局面でパターンが完成したのかが重要となります。
上図ではsupport Aを下抜けした時点で、ネックラインとなりチャートパターン的にはダブルトップが完成しています。
しかしsupport Bを抜けるまでは、ダウ理論のトレンド定義としては上昇継続となります。図では結果的に高値をブレイクしてダブルトップのダマシとなっています。
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